紙枕の中にある

本とエッセイ

世界SF全集 第13巻「レイ・ブラッドベリ」

【レイ・ブラッドベリの時代】 5回目の今回は『華氏451度』で有名な作家、レイ・ブラッドベリを取りあげる。彼の名前は知ってはいたけれど、肝心の作品については全く読んだことがなかったので、彼がどのような時代に生まれ、どのような経緯で作家になったの…

世界SF全集 第29巻 「小松左京」

【小松左京とは誰か?】 (著者と本棚。) 世界のSF作家で「ビッグ・スリー」(アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン)と呼ばれる人たちがいたように、日本のSF作家の草分け的存在として「御三家」と呼ばれる作家たちが…

世界SF全集 第12巻「ロバート・A・ハインライン」

どんなジャンルにも世界三大~というものが存在するけれど、SFにも世界三大SF作家、通称「ビッグ3」と呼ばれるような偉大な功績を遺した作家が存在する。 今回取り上げるのはそのうちの一人で、アメリカのSF作家で「SF界の長老」とも呼ばれた、ロバ…

『スノードーム』の雪の中

青春時代に読んだ本の一冊は、日本人の純文学作家のものだといくつかあるけれど、それよりも強く印象に残っているのは、イギリスの作家アレックス・シアラーが書いた長編小説『スノードーム』だ。 『スノードーム』は、失踪した若手研究者を探るため、彼の部…

世界SF全集 第27巻「安部公房」

≪安部公房とは?≫ 今回の全集について取りあげる前に、まず安部公房という作家の人物像をおおまかに書いておきたい。 安部公房(あべ こうぼう) 作家・戯曲家・演出家。1924年(大正13年)生まれ。1993年(平成5年)没。 東京都出身、少年時代は満州(現中…

世界SF全集 第28巻「星新一」

世界SF全集読破の記念すべき第一巻目は、原稿用紙10枚に満たない小説(ショートショート)を生み出した作家、星新一にした。 恥ずかしい話だけれど、僕は星新一という作家について全く知らなかった、2011年当時彼はまだ存命している作家だと思い込んでいた。…

世界SF全集、という文字の海

≪世界SF全集との遭遇≫ 僕が世界SF全集という存在を知ったのは、岡田斗司夫の書棚を見たときだった。 予備校時代にアニメの批評にハマり、ネット上で彼のコンテンツをよく視聴していた。 その中で彼の書斎に整然と並ぶ、いかにも風格のある本の群れがあり、い…